2010年4月7日水曜日

この出会いがあんな事に繋がるなんて・・・事もなし(シルバーレイン)

事件はエレベーターで起こった!

「玖世のお兄ちゃんだ! コンニチハー」

「あぁ、こんにちは」

「……ねぇねぇ、この人ダレ?」

「弟の道鉦だ」

「へぇ……弟さんがいたんだ。えーと、初めまして!!」

「は、はい。初めまして」

「ねぇ、この人……本当に男の人? ダメだよ、お姉ちゃんを泣かせたら」

「男だよ。そんな事を初対面の人に言ったら失礼だからな」

「分かった! じゃあ、友達と遊んできます!!」

「気をつけてな」

「うん。お兄ちゃん、ミチカネ。ばいばーい」




「( ゚д゚ )」

「なんだよ、その顔は」

「いや、兄上が普通に子供と接している事に異常な違和感があるだけです」

「お前の中で、俺はどんな人間になってるんだ」

「もっとこうストイックで、クールで触れる者みな傷付ける多感な十代……ないですね」

「ないな」

「でもでも、何か安心しました。兄上もちゃんと周囲の人と交流が出来ているんですねぇ」

「うるさいな」

「はいはい、ツンデレツンデレ」

「……」

「……」

「一つ気になったんだがな」

「奇遇ですね。ぼくも一つあるんですよ」





「「なんでお前(ぼく)だけ呼び捨て??」」





結論:完全に舐められた